筋肉疲れが抜けない本当の原因は“筋肉”だった|予防医学で読み解くBCAAと3つの必須アミノ酸

筋肉の疲労や、疲れが抜けない、体がだるいといった疲労感は、単なる運動不足や年齢のせいだけではありません。
その背景には、筋肉の材料となるアミノ酸の不足やバランスの乱れが関わっていることがあります。
そこで今回は、予防医学の専門家の視点から、「筋疲労や疲労感の根本原因」と、改善のカギとなる「3つのアミノ酸」、そしてそれらを豊富に含む「食材」について解説します。
食生活を中心とした栄養管理を見直すことが健康的な美容づくりに繋がる第一歩になりますので、この記事を参考に見直してみるといいでしょう。
株式会社サムライフ 代表取締役 坂田 武士
薬剤師の経験を経て、薬に頼らない予防医学の専門家として従事。「日本の死因の第一位を老衰死にする」を目標に掲げ、過去20年間にわたる予防医学や栄養学に関する膨大な臨床実験と、延べ5万人に対する予防医学の指導を経験。
病院の院長や、管理栄養士、パーソナルトレーナーなど、健康を指導する立場の人間や、オリンピックメダリストをはじめとしたトップアスリートへの指導も行う。
- 株式会社 サムライフ 代表取締役
- 一般社団法人 日本予防医学マイスター協会 代表理事
- 一般社団法人 日本先進医療臨床研究会 理事
著書:
『4日間で脂肪だけをキレイに落とす本 筋肉を落とさず健康的にやせる!』
『薬をすすめない薬剤師が教える 脱・薬健康法』

筋肉の修復や疲労回復を解決するアミノ酸
筋疲労や疲労感といった不定愁訴の原因は、アミノ酸(タンパク質)・ビタミン・ミネラルの不足が原因となります。
現代の食事では、糖質や脂質に偏り、これらの必要な栄養素が不足しがちです。
中でも、十分にアミノ酸を摂取することは筋肉の修復とエネルギー代謝を円滑にし、慢性的な疲労感や不定愁訴を整えるうえで極めて重要な要素となります。
アミノ酸とは

アミノ酸は、私たちの身体をつくるタンパク質を構成する最小単位であり、生命活動の基盤となるとても重要な栄養素です。
人間の体を構成するアミノ酸は、主に20種類あり、体内で合成できない必須アミノ酸と、体内で合成できる非必須アミノ酸11種類に分けられます。
筋肉、内臓、皮膚、髪、爪、ホルモン、酵素など、体のほぼすべてはアミノ酸からできているのです。
アスリートでなくてもアミノ酸は必要
「アミノ酸やプロテインは運動する人のもの」と思われがちですが、それは大きな誤解です。
筋肉は、体を動かすためだけでなく、体温の維持、血糖値の安定、免疫力のサポートなど、生命活動を支える重要な役割を担っています。
筋肉は日々、「合成」と「分解」を繰り返していますが、このバランスを保つために欠かせないのがアミノ酸です。
しかし、食事量の低下や栄養バランスの乱れによりアミノ酸が不足すると、筋肉の分解が優位になってしまいます。
その結果、筋力が低下するだけでなく、「疲れやすい」「回復しにくい」「なんとなく体がだるい」といった不定愁訴につながりやすくなります。
現代人は、長時間のデスクワークやストレス、運動不足により、筋肉が使われないまま分解されやすい環境に置かれています。
運動習慣がない方こそ、日常生活の中で筋肉を削られないために、アミノ酸を意識することが大切です。
筋肉に特化した必須アミノ酸「BCAA」

サムライフでは、BCAAを「筋肉を大きくするためだけの栄養」ではなく、「疲労や不調を予防し、日常生活の質を守る栄養」として捉えています。
疲れが取れない、回復が遅い、なんとなく調子が悪いなど、こうしたサインは、BCAA不足のサインであることもあります。
BCAAとは?
9種類の必須アミノ酸の中でも、特に筋肉の維持・修復に特化しているのがBCAA(Branched Chain Amino Acid)です。
以下の3つのアミノ酸を総称してそう呼びます。
バリン・・・筋肉組織の補修や成長に関わるアミノ酸
ロイシン・・・筋肉合成の司令塔
イソロイシン・・・筋肉の材料となるだけでなく、スタミナ維持と血管サポートに特化したアミノ酸
実は、この3つは「チーム」として働きますが、それぞれに「得意分野」があります。
最大の特徴は「筋肉で直接使われる」こと。
普通、アミノ酸は肝臓で代謝されますが、BCAAは肝臓を通らずに直接「筋肉」へ届き、エネルギー源や材料として使われます。
そのため、日常のちょっとした動作による疲労や、筋肉のダメージを素早くケアしてくれるのです。
バリン
バリンは、筋肉組織の補修や成長に関わるアミノ酸で、BCAAの中でも「守り」と「土台」の役割を担っています。
最大の特徴は、体内の窒素バランスを調整することで、ストレスや過労による筋肉の分解を食い止める働きです。
また、肝臓でのエネルギー生成を助け、全身の代謝をスムーズにする効果もあります。
バリンが不足すると、筋肉量の低下だけでなく、食欲不振を招いてさらなる栄養不足に陥るという悪循環が起こりやすくなります。
運動をしない方にとっても、若々しい体や意欲を維持するために、食事から毎日欠かさず補給すべき重要な栄養素です。
ロイシン
ロイシンは、筋肉合成の「司令塔」として最も注目されるアミノ酸で、脳や体に「筋肉を作りましょう」という強力なスイッチを入れる役割を担っています。
BCAAの中でも特に筋肉の生成・分解の調整に深く関わっており、加齢や低栄養による筋力低下を防ぐための鍵となります。
また、インスリンの分泌を促すことで血糖値をコントロールし、エネルギーを効率よく細胞へ届けるサポートも行います。
ロイシンが一定量に達しないと筋肉を作る指令が出ないため、筋肉の維持には「量」を意識して摂取することが不可欠です。
まさに、若々しく動ける体をキープし、疲れにくい体質へと導くための「最強のスイッチ」と言える栄養素です。
イソロイシン
イソロイシンは、筋肉の材料になるだけでなく、「スタミナ維持」と「血管サポート」に特化したアミノ酸です。
最大の特徴は、筋肉に取り込まれる糖分(エネルギー)の調節を助け、持久力を高めるとともに、血管を広げて血流をスムーズにする働きです。
これにより、酸素や栄養が全身に効率よく運ばれ、運動中や日常生活でのバテを防いでくれます。
また、神経機能の補助や、血液の成分であるヘモグロビンの形成にも深く関わっており、心身のコンディションを整える役割も担っています。
バリンやロイシンと連携しながら、「疲れを溜め込まず、動ける体を維持する」ための、持久戦に欠かせないサポーターと言える栄養素です。
BCAAが豊富に含まれている食材

BCAAはバリン、ロイシン、イソロイシンの3つの必須アミノ酸の総称で、特に肉類や魚類に多く含まれています。
バリンが豊富に含まれる食材
バリンは、筋肉の分解を防ぎ、疲労時のエネルギー源として使われやすい必須アミノ酸です。
毎日の食事の中で安定して補給することが、筋肉を守り、回復力を保つうえで重要です。
| カテゴリー | 食材 | バリン含有量(㎎) |
|---|---|---|
| 魚類 | まぐろ/100g | 1400 |
| かつお/100g | 1300 | |
| 肉類 | 鶏むね肉/100g | 1200 |
| 乳製品 | プロセスチーズ | 1600 |
ロイシンが豊富に含まれる食材
ロイシンは、筋肉の合成を促す“スイッチ”の役割を持つ必須アミノ酸です。
加齢やストレスによって筋肉が減りやすい現代人にとって、特に意識したい栄養素の一つです。
| カテゴリー | 食材 | イソロイシン含有量(㎎) |
|---|---|---|
| 魚類 | かつお/100g | 1100 |
| いわし/100g | 1400 | |
| 肉類 | 鶏むね肉/100g | 1900 |
| 卵類 | 卵/100g | 2200 |
イソロイシンが豊富に含まれる食材
イソロイシンは、筋肉の維持だけでなく、エネルギー代謝や血糖の安定にも関わる必須アミノ酸です。
疲労感が抜けにくい方や、集中力の低下を感じやすい方にとって重要な栄養素といえます。
| カテゴリー | 食材 | イソロイシン含有量(㎎) |
|---|---|---|
| 卵類 | 卵/100g | 1360 |
| 肉類 | 鶏むね肉/100g | 1200 |
| 大豆類 | 大豆/100g | 280 |
| 魚類 | まぐろ/100g | 1300 |
まとめ
筋疲労や疲労感といった不定愁訴に悩む方は、まずはBCAAをしっかり補うことが非常に重要です。
バリン・・・筋肉組織の補修や成長に関わるアミノ酸
ロイシン・・・筋肉合成の司令塔
イソロイシン・・・筋肉の材料となるだけでなく、スタミナ維持と血管サポートに特化したアミノ酸
また、BCAAはタンパク質(アミノ酸)、ビタミンB群、ミネラルと組み合わせて摂ることで、はじめて本来の力を発揮します。
サムライフでは、農薬などを一切使用していない野菜よりも安全と保障されているサプリメントを提供しております。
今回紹介した適切な食事とサムライフのサプリメントによって、不足している栄養素を補うことをおすすめします。
また、タンパク質は動物性プロテインである「プレーン味」「チョコレート味」の2種類、植物性プロテインには大豆100%のシンバイオティクスプロテイン(トロピカルフルーツ味)、シンバイオティクスプロテイン(ココア味)がおすすめです。
疲労や不調に悩んでいる方は、是非お試しいただければ幸いです。
