予防医学・予防医療とは

予防医学とは、病気を未然に防ぐという考え方を基に、病気になりにくい健康的な身体をつくることを目的とした学問です。また予防医学を目的とした医療行為を予防医療と呼びます。

厚生労働省によれば、日本人の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳であり、健康寿命とはそれぞれ約9年、約12年の差があります。

晩年を不自由で身体を抱え病院で過ごすのか、元気で若々しく過ごすのかは、未病のうちから健康的な習慣を過ごすことが重要になっています。

そこで本記事では、「予防医学・予防医療とは何か」「予防医療の段階」「予防医療の課題」「簡単に実践できる予防医療」についてまとめています。

健康寿命を延ばしたい方は、本記事を参考にしてください。

予防医学・予防医療とは

予防医学 とは

冒頭のとおり、予防医学とは、病気を未然に防ぐという考え方を基に、病気になりにくい健康的な身体をつくることを目的とした学問です。また予防医学を目的とした医療行為を予防医療と呼びます。

従来の医療は、身体の不調や病気の症状を治す「治療医療」が一般的でしたが、 超高齢化社会による医療費や介護費の増大、病院や医療従事者の不足といった社会問題を踏まえ、予防医療の必要性が顕在化してきました。

厚生労働省も、2015年からコラボヘルスを主とした予防医療に力を入れ始めており、予防医療が医療業界のトレンドになると予想されます。

予防医療を徹底することで健康寿命の延伸に繋がるため、いつまでも若々しく元気に過ごしたい方から注目が集まっています。

予防医療の段階

健康診断 段階

予防医療は、一次予防・二次予防・三次予防と3つの段階に分かれています。

  • 一次予防:生活習慣の改善や、健康教育、予防接種など予防医療における初期段階
  • 二次予防:既に発症している病気の早期発見・早期治療を行う段階
  • 三次予防:既に病気を発症してしまい治療中の過程で、再発防止や進行の抑制を行う段階

一次予防とは

一次予防とは、生活習慣の改善や、健康教育、予防接種など予防医療における初期段階の取り組みを指します。

個人単位では、食事や睡眠、適度な運動、禁酒、もしくは適度な飲酒、禁煙など生活習慣の改善による、健康増進がもっとも身近な取り組みです。

企業においては、コラボヘルスの取り組みに力を入れ、まずは社員の健康意識を高めることが求められます。社員の健康状態が悪く生産性の低いプレゼンティーイズムの状態を改善することは、企業の収益向上においても重要な取り組みです。

健康的な生活を行うことにより、生活習慣病やがんなどの疾病リスクが抑えられるうえ、2次予防、3次予防に必要な時間などの削減にもつながります。

二次予防とは

二次予防とは、既に発症している病気の早期発見・早期治療を目的としています。がんや糖尿病、高血圧などの病気が重篤化してしまう前に、体への悪影響を最小限に抑えることが課題です。

早期発見の段階では、本人の自覚症状がないため健康診断や人間ドックなどの検診による発見が求められます。

会社員の多くは年に1回健康診断を受ける義務がありますが、検査としては不十分なため予防医学的な検査術を受けることで、早期発見の可能性を高めることができます。

三次予防とは

三次予防とは、既に病気を発症してしまい治療中の過程で、再発防止や進行の抑制を目指す段階です。リハビリテーションや保健指導が該当します。

病気の発見や治療の開始が遅れるほど、三次予防の期間が伸びたり、状態が悪化するリスクが高まります。

三次予防の長期化を防ぐためにも、二次予防による早期発見、一次予防による健康管理が重要になります。

予防医療の課題

不健康 生活習慣

未病のうちから健康的な生活習慣を送るに越したことはありませんが、病気に気付く前は、お酒・たばこ・スナック菓子・コンビニ弁当・ファーストフードなどさまざまな誘惑についつい甘えてしまいます。

病気が顕在化していない状態だと、自分自身を健康だと思い込んでしまいがちですが、不健康な生活の積み重ねは確実に身体に悪影響を与えます。

予防医学の目的は、病気にかかる前段階からの病気の予防ですが、自分自身が健康だと思い込んでいる人ほど健康意識が低く、予防医療を後回しにしてしまうといった課題があります。

日本人の三大死因である「がん」「脳血管疾患」「心疾患」は、主に生活習慣病(高脂血症・高血圧・糖尿病)を原因としているため、病気が顕在化する前から健康的な生活を送ることに大きな意味を持ちます。

そのため、自分が健康だと思い込んでいる人達の健康意識を高め、予防医療に取り組む人を増やすことが、国をあげた大きな課題となっているのです。

国からの働きかけでは効果が出るまでに長い時間を要します。だからこそ、コラボヘルスに積極的に取り組む企業が増えることが、社会全体に予防医療を広める上で重要になってくるのです。

簡単に実践できる予防医療

予防医療の取り組みとして、生活習慣の改善からはじめるのがおすすめです。

とはいえ、はじめから生活習慣を大きく変えるのは継続が困難になる可能性があるので「毎日10分有酸素運動をする」「睡眠時間を30 分伸ばす」など無理のない範囲からはじめるといいでしょう。

なかでも、いつもの食事にサプリメントを加えて栄養バランスを整えるのが手軽に続けられる予防医療です。

サムライフのフルコンサプリメントは、いつもの食事を1品置き換えるだけで、病気を予防するレベルの栄養素が摂取できます。

既に不定愁訴を抱えている方は、カウンセリングにより自身にあった健康指導を受けていただくのもおすすめです。

予防医学・予防医療に関する資格

サムライフの代表取締役坂田が代表理事を勤める一般社団法人 日本予防医学マイスター協会で、予防医学の専門家(予防医学マイスター®)の認定資格を発行しています。

予防医学マイスターは、食事、栄養、サプリメント、予防医学に関する知識を網羅的に学ぶ「予防医学士®認定講座」と、カウンセリング術の習得に特化した「予防医学マイスター®認定講座」の講座に合格してはじめて認定されます。

食事や栄養に関する高い知識と、予防医療に関する高いカウンセリング力を身に着けたい方におすすめの認定資格です。